「クライエントが自分の問題にとらわれすぎていて、
なかなか別の視点を持てない」「言葉だけのセッションに限界を感じている」——
支援の現場でそんなもどかしさを感じたことはありませんか?
ナラティブセラピーとカードを組み合わせることで、
言葉では届きにくい部分にアプローチできるようになります。
この記事では、その具体的な活用法を心理学の視点から解説します。
そもそもナラティブセラピーとは?

ナラティブセラピーとは、1980年代にマイケル・ホワイトとデビッド・エプストンが開発した心理療法です。「ナラティブ(narrative)」とは「物語」のこと。
人は自分の経験を物語として意味づけており、その物語が
「自分はこういう人間だ」という自己認識を形成しています。
ナラティブセラピーの核心は、「問題は人ではなく、問題が問題である」という考え方です。
「私はダメな人間だ」ではなく「私は今、自己批判という問題と向き合っている」というように、
人と問題を切り離す(外在化)ことで、クライエントが自分の物語を客観的に
見つめ直せるようになります。難しく聞こえますが、要は
「あなたが問題なのではなく、問題が問題なんですよ」と伝える関わり方です。
なぜ言葉だけのセッションでは届かないことがあるのか?
「自分の気持ちを言葉にしてください」と言われても、
うまく話せないクライエントは少なくありません。
特にトラウマや深い傷つきを抱えている場合、言語化しようとすること自体が
苦痛になることもあります。また、長年抱えてきた「問題の物語」は、
本人にとってあまりにも当たり前になっていて、
そこから距離を置くこと自体が難しくなっています。
そこでカードが力を発揮します。
カードの絵を見るという行為は、言葉を介さずに感情や直感に触れる入り口になります。
心理学的に言えば、
視覚的なイメージは言語化される前の感情・記憶・無意識にアクセスしやすい
という特徴があります。
「この絵を見てどう感じますか?」という問いかけは、
「今どんな気持ちですか?」という直接的な質問よりも、
クライエントの内側を自然に開いてくれることが多いのです。
同じ1枚の絵を見ても、クライエントひとりひとり感じ方が違います。
同じ絵を見ても、あるひとは笑っているといい、ある人は泣いているというのです。
そして、その絵から引き出される過去の記憶はその時々で変わってきます。
カードが感情や記憶を引き出す手助けをしてくれるのです。
ナラティブセラピー×カードの具体的な活用法
- 「問題の外在化」にカードを使う——問題を人から切り離すとき、「あなたの中にある〇〇という気持ちを、もし1枚のカードで表すとしたらどれですか?」と問いかけます。カードを選ぶことで、クライエントは問題を自分の外に置いて眺める体験ができます。言葉で「外在化しましょう」と説明するより、はるかに自然に感覚が届きます。
- 「例外の物語」を探す問いかけに使う——ナラティブセラピーでは「問題が起きなかったとき」を丁寧に探す「例外探し」を行います。「問題に負けなかった自分を1枚のカードで選ぶとしたら?」という問いは、クライエントが自分の強さや資源に気づく入り口になります。
- 「オルタナティブストーリー(別の物語)」を描くときに使う——「今とは違う自分の物語を選ぶとしたら、どのカードが近いですか?」という問いで、クライエントが新しい自己像を視覚的にイメージできるようになります。言葉だけでは漠然としていた「なりたい自分」が、カードを通じて具体的な感覚として立ち上がってきます。
- セッション後の振り返りカードとして渡す——セッション中に選んだカードの写真を撮ってもらい、日常の中で見返すことで、セッションの気づきが定着しやすくなります。ナラティブセラピーは「日常の中で物語を書き換え続けること」が大切なため、セッション外でのつながりを持てるカードは有効なツールです。
- Kokolomilomi Cards®を補助ツールとして導入する——Kokolomilomi Cards®は心理学的な知識を背景に設計されており、絵のどこに目が向くかという反応そのものが深層心理の投影になっています。ナラティブセラピーの「外在化」「例外探し」「オルタナティブストーリー」の各場面に自然に活用できます。支援職として深いリーディングを身につけたい方は、講座でその活用法を体系的に学ぶことができます。
Kokolomilomi Cards®とは
Kokolomilomi Cards®は、心理学とハワイの叡智を組み合わせた
オリジナルオラクルカードです。カードの絵は細部にまでこだわって設計されており、
「どこに目が向くか」「何が気になるか」という反応そのものが、
その人の深層心理の投影になっています。
日常のセルフケアや自己理解のツールとして使えるのはもちろん、
カウンセリングの現場でクライエントの気持ちを引き出す補助ツールとしても
活用できるよう設計されています。ただ「引いて意味を読む」だけでなく、
心理学的な読み解き方を知ることで、リーディングの深さがまったく変わります。
カウンセリングレベルの深いリーディングを身につけたい方には、
講座の受講がおすすめです。
カードに込められた心理学的な知識や、クライエントの内側を引き出す問いかけの技術を、
体系的に学ぶことができます。
まとめ
この記事では、ナラティブセラピーとカードを組み合わせた活用法をご紹介しました。
言葉だけでは届かない部分に、カードという視覚的なツールが自然な橋渡しをしてくれます。
外在化・例外探し・オルタナティブストーリーの各場面にカードを取り入れることで、
クライエントの物語が少しずつ書き換わっていきます。
支援の現場に新しい一枚を加えてみてください。
Kokolomilomi Cards®を使った自己理解に興味がある方は、
公式LINEから気軽にのぞいてみてください。カードの体験談や講座情報をお届けしています。


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